
三相交流は単相交流を3つ合わせたような回路で、Y(スター)結線・Δ(デルタ)結線があります。
本項ではY結線とΔ結線の基礎を取り上げます。
Y結線とΔ結線は次のような回路です。
図はY-Δ結線と呼ばれますが、他にも電源・負荷が同じになるY-Y結線やΔ-Δ結線、図と逆のΔ-Y結線があります。
Y結線とΔ結線それぞれにはどんな特徴があるでしょうか。
まずY結線です。上図をご覧ください。
相電流と線電流が同じです。それで下記のように表せます。
線電流=相電流
しかしY結線の電圧には下記の特徴があります。
線間電圧=√3×相電圧
線間電圧の位相は相電圧からπ/6進む
これは下記のベクトル図から理解できるでしょう。
Y結線は相電流と線電流が同じになります各相の中心の接続箇所から接地を取れるので効率的と言えます。
次にΔ結線です。こちらも上図を参照してください。
Δ結線の場合は、Y結線と逆で下記の特徴があります。
線間電圧=相電圧
線電流=√3×相電流
線電流の位相は相電流からπ/6遅れる
これは下記のベクトル図から理解できるでしょう。
Δ結線は、三相すべてが接続される箇所がないため接地を取るのが難しいと言えます。
Y結線では相電圧に、Δ結線では相電流に√3をかけます。
これが三相交流の計算の基礎と言えます。しっかり覚えて勉強を進めましょう。
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