電験三種 合格体験記【独学2年計画】

電験三種に興味があるけど、どうすれば合格できるの?
この記事はそんな方のための内容です。
この記事を読むことで、私の受験のきっかけ、電験三種合格までの道のり、科目勉強順番、勉強方法、テキストの選び方、かかった費用等がわかります。
エネルギー管理士との同時受験メリットも記載しています。

ナナシクチナシ(Twitter: @nanashi_kuc)です。

自己紹介
・電験三種を2年で合格(1年目は大学院在籍時、2年目は新卒社会人)
・現職:東証一部大手メーカー勤務(設備保全)
・前職:東証一部大手ゼネコン
・大学では電気電子情報専攻(電気工学専攻ではない)
・資格のおかげで今の会社へ異業種転職
・ブロガーとして電気系資格の情報発信

詳細プロフィール、資格、転職についてブログにしていますので、よかったら見に来てください。

受験のきっかけ・理由

大学院2年生の春の内定後、電験三種の勉強を開始しました。
前職の取得奨励資格一覧にあり、社会的評価も高いのが動機です。
一般的な建物やビル、工場などに従事できる電気主任技術者は、電気事業法にて設置が定められているため、安定している職業です。
(実務では今現在、電気主任技術者に専任されたことはないです。)
電気工学専攻ではなかった私は、電気設備設計・施工管理の知識・業務に不安があったので、勉強しようと思いました。

受験1年目 理論と法規(2013年・大学院2年生)

科目の勉強順番

電験三種には次の4つの科目があります。
・理論
・電力
・機械
・法規

理論と法規を大学院2年生春・夏で勉強していきました。
なぜこの順番かと言うと、①②が理由です。
①.基礎になる理論を勉強して、応用の電力と機械を勉強した方が効率がいいと思った。
②.法規は暗記と簡単な計算のため初学者に優しいと思った。また、他の科目と関連が薄いと思った。
このとき三相交流を初めて勉強しました。(誘導電動機、送電、水車、絶縁抵抗測定等も初めてです。)

テキスト

電験三種完全攻略(オーム社)と過去問3年分で対策しました。
電験三種完全攻略(オーム社)は、これ一冊で理論と法規、電力と機械すべて勉強できます。
理論と法規に関してはこの一冊でなんとかなりました。
ただし、今思えば、初めての学習には不十分と思います。
・公式の成り立ち、途中計算などがほぼ無いので深く理解できない。
・電験三種の問題は、深い理解が無いと柔軟に解けない。
みんなが欲しかった! シリーズ(TAC出版)やこれだけシリーズ(電気書院)のようなテキストでしっかり勉強することをおすすめします。

勉強方法

家・喫茶店・図書館などでテキスト・過去問を開き、ノートに公式をまとめたり、計算したりして勉強しました。
わからない問題はネットで調べて解決しました。
学生だったので時間は有りました。

受験結果

理論と法規を科目合格しました。

受験2年目 電力と機械(2014年・新卒社会人)

科目の勉強順番

理論と法規を科目合格し、そこから1年間電力と機械を勉強しました。
基礎的な知識(三相交流等)は理論で勉強したので、電力と機械の理解を進めることができました。

テキスト

これだけシリーズ(電気書院)電力・機械2冊と過去問3年分で対策しました。

勉強に使用したテキスト

勉強方法

公式の成り立ち、途中計算を可能な限り理解して、自分で考える力を養いました。
電験は過去問と同じ問題が出ないので、それくらい勉強が必要と思います。
数式・イラストが豊富なテキストで勉強したので、挫折することなく勉強できました。

社会人になると平日8時間+残業で勉強する時間を確保できたとしても、朝早い時間か寝る前のみです。
スタバの開店から始業開始まで勉強することも。
休日にまとめて勉強することが多いのですが、休日に出勤も考えられるので、学生との違いを感じます。
独身であれば勉強しやすいのですが、社会人で家庭持ちになるとさらに自分の時間がなくなります。
学生であれば、一日に電験のために3~4時間確保することは難しくないはず。
大学図書館も使えます。

受験結果

電力と機械を合格しました。
無事電験合格できました。

エネルギー管理士 同時受験メリット

2014年に私は電験3種と同時にエネルギー管理士(電気)も同時受験しました。
1年目は電験3種の理論・法規を受験。エネルギー管理士は未受験。
2年目は電験3種の電力・機械を受験。エネルギー管理士は全科目一発合格。
受験資格が不問な、開かれた資格だからこのようなことができました。
電験の電力・機械分野は、エネルギー管理士の試験内容と重複しているので、同時受験が勉強時間あたりのコスパがよくオススメです。
また、エネルギー管理士は8月上旬、電験三種は8月下旬です。
社会的信用の高い、本命の電験三種の事前練習としてエネルギー管理士を受けましょう。詳細はブログで

かかった費用

テキスト10,000円(徹底攻略1冊・これだけシリーズ2冊)
過去問3,000円
受験料5,200円✕2年
合計23,400円

参考書テキストの選び方アドバイス

・自分の知識レベルに合っている本か(一番重要)
・試験の出題範囲を網羅しているか
・説明/解説が丁寧かどうか
・カラー印刷か、イラストは多いか
・値段は高くないか
・人気のある本か
・アマゾンレビューの点数/内容を確認して選ぶ
・著者や出版社が信頼できそうか
・重版が続いており、最新の本か
・電子書籍・PDF版はあるか(タブレットPCで勉強する人)
詳細はブログで

まとめ

電験3種合格に必要な勉強時間は1,000時間といわれており、毎日3時間勉強したとすると、約11ヶ月の期間が必要です。
また全科目合格率は9%前後で、非常に難易度が高い試験です。
そのため電験は社会的評価、転職市場での評価が高いのがメリットです。
転職の際は電験を評価していただき、内定を得ることができました。
私のように独学で勉強しようとする方が多いものの、決して安易な道ではありませんので頑張ってください。
電験三種は令和4年から受験が年2回可能です。チャレンジしてみてください。



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