
電験3,2種、エネ管(電気)の試験合格をしたイルカです。 私は理系大学生なので、主に学生様向けにこの記事を書こうと思います。
戦略概要
まず、戦略としては、 1年目電験3種 2年目エネ管,2種 で臨みました。 高校レベル(物理,数学)→電験3種レベル(理論→機械→電力→法規)→大学レベル(数学,電気電子制御工学)→電験2種1次レベル→ 電験2種レベルの順で進めました。 大学入試の時点で理論分野については、半導体の理論(トランジスタ、オペアンプの特性)以外は高校物理の電磁気学の復習+αで済みました。 一応、デブナンの定理といった便利ツールは理論の参考書を使用致しました。 以下におすすめの参考書ルートを載せます。
1.高校レベル(3種向け)
高校レベルの電磁気の知識は絶対なので、物理のエッセンス(青)で不安な人は復習お願いします!! (あと、力学の運動方程式、遠心力は電子の運動理論(ローレンツ力,電界中の電子の運動など)で使用するので赤本もかじっておくといいと思います。)
ちなみになのですが、漆原先生の以下の本もおすすめです。力学と電磁気学込みでこの値段は安く、電子書籍版もあります!! この本は、ステップごとに解説していて、プラモデルを組み立てるように論理的に解いていくというスタイルなので、解き方が曖昧になっている方にはちょうど良いかもしれません。
漆原の物理(物理基礎・物理)明快解法講座 四訂版 (大学受験Doシリーズ)
2.大学入門レベル(二種向け)
二種を受けるなら、高校数学のうち、ベクトル,微積,三角比,三角関数は必須なので、黄色チャートなどで計算できるようにしておくべきです。(青チャートレベルの大学受験の小難しいテクニックや難しい積分計算まではいらないです) できたら、電磁気の分野だけでも物理入門でそこそこできると素敵です。
3.電験3種理論(電験3種向け)
電験2種を受ける前に可能なら3種は受けるべきです。 電験用の細かい法則(デブナン、ミルマン、重ねの理)など高校で習わないことを覚える必要が有るため、理論用の参考書は必ず保有しておくことを強く推薦します。 有名どころを1冊、もしくは不安な方は数冊持っておくと良いでしょう。
4.電験2種基礎力育成(数学,物理)
微分積分(パワエレ),線形代数(対称座標法,現代制御,四端子定数回路),フーリエ変換(パワエレ)の大学の参考書やマセマを使うのも有りですが、以下のような電験範囲用のものを使用すると効率がいいです。やはり、分かりやすいで有名なマセマも大学数学ともなるとかなり難しいです。なので、大学の講義と併用するのでなければ電験用のものを購入した方が良いと思います。微分方程式(過渡現象)やラプラス変換(制御:伝達関数)など、とりあえず方法さえ分かれば良いというものもありますので。
電験2種電気数学 改訂2版
電験「理論」を極める!: 二種・一種対応
電験2種対策
電験3種と比べて、2種は参考書が少なくなります。しかし、全くなく各分野、専門書で勉強しなければならないレベルかというとそうではないです。 なので、有名な参考書をいくつか載せておきます。
網羅型参考書
菅原先生の本が有名なので、載せておきます。 1冊目は、参考書+2次論説対策の参考書で、2冊目は、1次理論,2次計算対策の問題集になります。2冊ともボリュームが多く、レベルがかなり高いので、これだけといった参考書と併用すべきだと思いますが、理論的には、この2冊と過去問を完璧にすることができれば合格はできます。なので、高くなりやすい2種の書籍代を大幅に削ることができます。
分野別参考書
1次2次試験両方あるこれだけシリーズは、基礎的な内容が多いのでおすすめです。(基礎だからといって簡単なわけではないです。これだけと過去問を十分やりこめば、合格点は十分に狙えます)
自分は使用したことがないのですが、以下のような、参考書もありました。
他にも参考書は探せばいくつかはあると思うので、探してみてはいかがでしょうか。 2次試験に関しては、これだけ、とキーワードが有名ですね。
1次試験過去問
2次試験に行くための前戦として、1次試験は絶対にミスはできません。なので、 1次試験については、15年分演習できる以下の書籍がおすすめです。(多くは5年分しかないので、足りない気がします)
他には、以下のような書籍があります。 この本は電子書籍版もあるので、持ち運びに便利というメリットがあります(実際に書き込みたい気持ちはありますが、、)
電験王先生とケンタさんの共著である以下の書籍もおすすめです。 (電験王ブログで勉強するのもありですが、おそらく私を含め、多くの方はスマホやネットの誘惑に負けてしまうと思うので、、)
PDF版なら、ありえないほど安く以下のサイトで購入することができます。 電験王ストア
2次試験過去問
無難に2種2次専用のものは、以下の本くらいしかない気がします。他の本は1次試験とセットになっていたり、電験1種2次の過去問付きのが多い印象を受けました。
もちろん、電験王先生とケンタさん共著のものも存在します。
PDF版なら、ありえないほど安く以下のサイトで購入することができます。 電験王ストア
電験1種まで視野に入れている方へ
将来的には電験1種も勉強したいor2種を飛ばして1種を勉強したいという方向けにおすすめの参考書や専門書を紹介します。 この本は、電験1種と2種の頻出問題に絞って解説している問題集です。
この本は、電験1,2種の論説のための本です。(技術士にも対応しているようです)
以下の本は系統連系や、電力システムに関する専門書です。
以下の本は、対称座標法に関する専門書です。
以下は、機械科目の回転機の専門書になります。
まとめ
電験2種は3種と比べて難易度がかなり跳ね上がりますが、年単位の勉強さえ継続できれば、1種と比べて、試験範囲やパターンもある程度固定しているので、受かることができる試験です。また、近年は再生可能エネルギーの需要に伴う影響か知りませんが、参考書も充実してきているのでますますチャレンジしやすい試験になってきているのではないかと思います。 これはあらゆることに言えるのですが、短期戦で攻めることも重要ですが、長期戦に備えて長く浅く努力できる体調管理も極めて重要になってくるかと思います。 なので、いろいろな意見があると思いますが、ステップ事に少しずつレベルアップしていくことをお勧めします。 例:電工2種→電工1種→電験三種→エネ管→技術士(補)→電験2種→電験1種 など

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