電験二次試験について

電験二次試験について

はじめに

この記事は、電験一種、二種の二次試験に挑もうとする方向けの試験直前対策記事である

電験二次試験は、時間との戦いである。なのである意味合格の大半は、当日までの準備にかかっていると言えるかもしれない。今回は過酷となる二次試験を控えている読者様に最終確認としてこれだけはやっておきたいことを厳選したので是非最後まで付き合って欲しい。

ハード面(持ち物)

電卓

 

この戦いの重要な武器となる電卓をあえて筆記用具の上に記載した。

電卓はこの試験では命綱となること間違いないであろう。私は、試験の際には念のため2つ持っていくことをおすすめしている。個人的には大きい電卓が使いやすいと思う。なぜなら、電験の場合有効数字にうるさいのでできれば桁数が多い計算に対応することができるようにしたいからだ。もちろんルート機能は必須中の必須である。あと、数字の0だけでなく2桁を一度に押せる00キーがあると計算が早くなると思われる。余談ではあるが、メモリーキーがある電卓の使い方を徹底的にマスターすることでさらなる時間短縮を図ることができると思われるが、試験前日に慌てて覚えるくらいなら、睡眠時間を多く取ったり公式の見直し特にラウス・フルビッツの安定判別の公式などを総復習していたほうがいいだろう。

筆記用具

当たり前だが、ボールペンで書いた答案は無効にされる(はず)。なので、鉛筆もしくはシャープペンと消しゴムはマストである。一応、普段用いているものを使うと良いが、一応予備も揃えて置くべきだろう。個人的には鉛筆だと折れる可能性と速記術が使えない気がするので、シャープペンの方がいいと思われるが、そこは皆様の都合に合わせるべきだろう。
(二次試験はマークではないので鉛筆は任意になるはず)

腕時計

できればアナログ時計の方が、20分や15分単位を簡単にチェックすることができるのでおすすめだが、使い慣れているものを使うといい。神経質な方は予備も合わせて持っていくくらいでちょうどいい。

受験票

これも忘れがちになるので注意しておく。できれば前日辺りに試験会場を視察に行くのがおすすめであるが、遠方から来る方も多いと思われるので、そこはおまかせする。

ただし、時間制限が厳しくなるので遅刻は絶対にしないように!!

試験前日は美味しい軽食ものを食べて早く寝てしまうことをおすすめしたい。

メンタル

絶対に今年受かろう」という気持ちで受けなければこの試験は受からせてくれないと肝に命じよう。勉強不足は皆同じで、実力はそこまで変わらない。なので、計算ミスや誤字脱字を最小限にすることができれば合格に一歩近づくことができる。

軽食・トイレ

試験当日のコンビニとトイレはものすごく混む。なので、軽食を予め買っておくこと。また、試験当日は一気飲みをしてお腹を壊さないといった体調管理を十分にして欲しい。
健康や体調管理なくして合格はないと心得よう。

ソフト面(勉強内容)

ここでは、一応試験に出そうなもので受験者様なら知っておくべきことをあげるので上手く利用して欲しい。

電力・管理

発電
水力:比速度の定義と証明、揚水発電の効率、水車の種類
火力:ボイラの種類、環境対策、効率向上方法とコンバインドサイクル、近年主流の石炭ガス化発電、燃焼サイクル

送配電

近郊や中距離での送電モデルについて→ベクトル図を書けるようにしておく

電圧降下の近似式について(無効電力版も抑えておくと救われるかもしれない)

逆潮流がでても慌てない→符号や電流の向きに注意する

配電

電圧降下と損失電力の積分計算:分布負荷の場合は、電線を微小な間隔で区切ってすべて足し合わせるという考え方を用いるのであった。なので、積分計算は必須である。

機械・制御

4機

計算の流れを意識すること

最終的に効率計算に持っていくパターンが多いはず

「等価回路→電流や電圧、回転数の計算→電力計算→効率」

L字、T字等価回路は即座に書けるようにしておくこと

パワエレ

各整流回路では、波形を必ず書けるようにしておくこと。また、そのときの出力電力についても積分計算できるように積分計算を復習しておくこと。暗記は直前で、、

チョッパ回路は、電力の保存則で考えるのであった。エネルギー保存を意識してコイルの役割をイメージしながら解くこと。

制御

現代制御は誘導に乗っていけば部分点はもらえるはず。線形代数の復習、可制御性などの用語の確認

古典制御では、まずはラプラス変換表(指数対数、べき乗、微積、極限公式)は絶対暗記かつ導出もできたら確認しておいて欲しい。

次に、ラプラス逆変換であるが、二乗が分母に来た場合の部分分数展開では、少し解法が複雑になることに注意してほしい。具体的には、分母に一乗・二乗を予め用意して解く。

最後に、ラウス・フルビッツの安定判別はどちらか一方は最低でもできるようにしておこう。できればナイキスト線図も復習しておくと良い。

まとめ

電験二次試験は時間との戦いである。

なので、知識をすぐ使えるように公式や重要事項を頭の中にストックしてパターン化しておくとよい。

一方で、直前期で差が付きそうなものは持ち物の点検である。

当日慌てることがないように軽食などは予め用意しておくといった細かな工夫が求められるだろう。

(この記事を読んだ方が少しでも合格に近づけたら幸いです。ラストスパートは大変だと思いますが、健康を犠牲にすることなくできる範囲で受験まで走り抜けて欲しいと思っています。陰ながら応援しております)

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