高圧電路の絶縁性能について

電路の絶縁は、電気を安全に使用する上で重要な要素です。
とりわけ高圧電路に関しては、絶縁性能が保たれないと絶縁破壊により重篤な電気事故や労働災害等に至りかねません。
そこで本項では、高圧電路の絶縁性能について取り上げます。

高圧電路の絶縁性能に関しては、低圧電路の絶縁性能の項で取り上げた「電気設備に関する技術基準を定める省令」第五条第二項と第三項で、その評価方法が規定されています。

評価は「電気設備の技術基準の解釈」で規定されている絶縁耐力試験の結果によります。
試験内容は下記の通りです。
1、規定の試験電圧を電路と大地との間(多心ケーブルにあっては、心線相互間及び心線と大地との
間)に連続して10分間加えたとき、これに耐える性能を有すること。
2、電線にケーブルを使用する交流の電路においては、規定する試験電圧の2倍の直流電圧を電路と大地との間(多心ケーブルにあっては、心線相互間及び心線と大地との間)に連続して10分間加えたとき、これに 耐える性能を有すること。

高圧電路における規定の試験電圧は下記の表の通りです。

高圧電路の絶縁耐力試験では、上記の太字になった箇所がポイントになるでしょう。

さらに変圧器・回転機・整流器・遮断器・開閉器・計器用変成器などの電気機械器具でも絶縁性能を評価する必要があります。
電気機械器具等は、高圧電路と同様に「電気設備に関する技術基準を定める省令」第五条の第二項と第三項が適用され、評価方法は絶縁耐力試験です。

試験方法は、それぞれの機器ごとに「電気設備の技術基準の解釈」で下記のように定められています。

変圧器に関しては下記のように規定されています。

回転機に関しては下記のように規定されています。例えば、高圧6600Vの発電機の場合、最大使用電圧は6600Vとなるので、試験電圧は、6600×1.5=9900Vになります。

整流器に関しては下記のように規定されています。

他にも電路の種類によって下記のように規定されています。

すべての絶縁耐力試験に共通している条件は、対象機器に試験電圧を連続して10分間印加することです。必ず覚えるようにしてください。

◎まとめ:高圧6600V系統キュービクルや高圧機器の試験電圧は、交流が10350V 直流が20700Vとなります。ここはよく狙われますし、実務でもかなりの頻度で使うので、暗記しましょう。

高圧電路や電気機械器具の絶縁性能の耐力試験に関しては、数値が少しずつ違います。
この部分では、数値の違いを明確に覚えておくことポイントになるでしょう。
大変ですが、時間をかけてじっくりと暗記するようにしてください。



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