電験三種合格勉強法② ~暗記編 ~

~はじめに~

どうも電験サロンです。

今回は、電験三種に合格するための、勉強法第2弾として、

暗記編について説明したいと思います。

「①~準備編~」をご覧になっていない方は、ぜひそちらも参考にしてみてください。

それでは早速、勉強法について説明していきます。今回は暗記編です。

 

~暗記問題を得点源に~

電験三種の問題は、大別して、「暗記」「計算」の問題に分かれます。

理論、電力、機械、法規、全ての科目で、暗記問題と計算問題が必ずあります。

この中で暗記問題というのは、比較的簡単で、出題されれば、

ほぼ全問正解で、得点源としなければなりません。

ただし、理論、電力、機械、法規の、全ての暗記問題を覚えようとすると、

かなりの範囲、問題数を覚えなければいけません。

特に、1年で4科目の合格を狙っている方のような場合、制約された時間の中で、

効率的に勉強を進め、試験日まで覚えたことを確実に記憶しておかなければなりません。

こうしたことに、対応するために、暗記問題を、効率的、かつ、

確実に記憶に残していく方法について、今回はご紹介します。

 

~薄い記憶×高速反復~

その方法ですが、結論から言います。暗記問題を効率的かつ、確実に覚えるには、

「薄い記憶」×「高速反復」で勉強することです。

具体的に、その方法論について説明します。

まず「薄い記憶」についてです。

 

~薄い記憶とは?~

これはどういうことかというと、問題を覚えようとするときに、

1回で完璧に覚えようとしないということです。

よほどの天才でもないかぎり、一度暗記問題を勉強して、

その記憶を、そのまま試験日まで保持するのは、まず不可能です。

特に電験は範囲が広いですし、実際に業務等で携わっていない分野であれば、

記憶にも非常に残りにくいです。

ですから、最初の段階では、うろ覚えでも良いです。

とにかく1度問題を解く、これが大事です。

完璧に覚えられなくても、必ず頭には「薄い記憶」が残っています。

この「薄い記憶」が残るというのがポイントです。

では、具体的に、どういう感じで暗記問題を解いていくのか、

私の方法を具体例で説明します。

 

~具体的な記憶方法~

例えば次のような、問題があったとします。

 

 

 

 

 

 

 

(ア)から(エ)に入る語句の組み合わせを選ぶ問題です。

まず、1の、「直交座標の横軸は、(ア)である。」を読んで、

(ア)に当てはまる語句を、「頭の中」で思い浮かべます。

覚えるために紙に書いたりはしません。

原則、暗記問題に関しては、紙に書いて覚えるようなことは一切しません。

紙に書くと覚えたような気にはなれますが、効率が落ちてしまい、

時間がいくらあっても足りません。

そして、答えの選択肢が右下にありますが、極力見ずに、自分の頭から答えを出します。

分からなければ、ここですぐに解答を見ます。

すると、磁界の強さ[A/m]が答えだと分かります。

答えを見て納得したらすぐに次の、(イ)の語句を答える問題に行きます。

以降は同じ手順でどんどん問題を解いていきます。

この時、まだ全然覚えられていない、と思うかもしれませんが、心配いりません。

この段階では、完全に暗記出来なくて当然であり、

逆に完璧に覚えようとすると、最終的な記憶効率が落ちます。

 

ではもう1問。

(1)から(5)の中から、正しいものを1つを選ぶ問題です。

 

 

 

 

 

 

この問題の正解は、(5)です。

先ほどと同様に、正解だと思うものを頭の中で思い浮かべ、

解答を見て確認します。

さらに、こういう問題の場合は、

正解以外の(1)から(4)の選択肢についても、

解答・解説を見て、何が間違っているのかまで確認しておきます。

なぜかというと、正解以外の選択肢が、

別の年度で再び問題として出題されることが多々あるからです。

このような方法で、どんどんと問題を解いていきます。

完璧に覚えられなくても、確実に薄い記憶が頭の中に

蓄積されていますので、心配せずに次の問題へどんどんと進んでください。

 

~高速反復と具体的な方法~

今、説明した方法で、暗記問題を解いていく訳ですが、

もう一つのポイントである「高速反復」によって、

暗記問題を記憶に定着させていきます。

これも具体的な方法を話した方がわかりやすいと思いますので、

私が実践してきた具体例を説明します。

まず、各科目の問題集を勉強するとき、

計算問題と暗記問題を分けます。

どういうことかというと、暗記問題を勉強するときは、

計算問題を飛ばして、暗記の問題だけを連続で解いていきます。

そして、完璧に覚えられていないからと振り返らず、

とにかく早く問題集の最後まで解くことを意識します。

例えば、問題集を解いて行くときに、

問1が暗記問題、問2、問3が計算問題、問4が暗記問題だとします。

この場合、問1を解いたら、問2や問3の計算問題は飛ばして、

問4へいきます。この方法でとにかく最後まで高速で問題を解いて行きます。

そして、もう一つ、1度解いた問題を振り返らないということです。

ここが暗記問題の勉強法で一番重要なところです。

ここではわかりやすく説明するためにイメージで説明します。

例えば、今10問の暗記問題を、30分以内に覚えなければならないとします。

暗記問題が苦手な人はこういう風に勉強しています。

30分で10問覚えなければいけないので、1問当たり3分。

この3分を使って、問1の暗記問題を必死で覚えます。

そして完璧に覚えたら、問2へいき、そこでまた3分使って、問2の暗記問題を覚えます。

そして完璧に覚えたら、問3へ、、、とこれを繰り返して、10問目まで行きます。

つまり1問につき3分を使って覚えていき、最終的には、全ての問題を1回解いたことになります。

その結果どうなるか、最後の方の問題は記憶にまだ残っていますが、

最初の問1、問2などはかなり記憶が曖昧になっているはずです。

10問程度であれば、全部覚えられるかもしれませんが、

100問、200問となれば、そうはいきません。

ではどうするか?記憶に残していくために、私はこうやって覚えています。

~私の覚え方~

もし同じ条件であれば、1分使って1問を解き、うろ覚えのまま、問2へ行きます。

そこでもまた1分使って、問2を解き、うろ覚えのまま、最後の問題まで行きます。

1問につき1分しか使っていませんので、10問解いても、残り20分あります。

そこで、同様の方法で10問をあと2周します。

つまり、1問1分で最後の問題まで解く、ということを3回繰り返します。

するとどうなるか、1問に3分使って覚えた時よりも、

はるかに全ての問題の記憶の定着率があがっていることに気付くはずです。

今の説明はあくまでイメージですが、

実際の問題集でも同様の方法で行います。

この方法で何周か問題集を回して、次のフェーズへ行きます。

 

~効率よく周回する~

暗記問題を何周かすると、気づきます。

あ、この問題はもう絶対間違えないな、と。

特に簡単な問題や、完全に理解が出来ている問題などは、

何周かすると、しばらく期間をおいても忘れなくなります。

このように、問題集の中で、もう絶対間違えないと確信が持てる問題については、

付箋や、しるしを、しておき、次回以降、問題を解かずに飛ばしていきます。

つまり、何度も問題集を回すうちに、

1周の中で解く問題数が減っていき、

自身の覚えにくい問題のみが残っていきます。

解く問題数が減るので、問題集を回す時間も短くなりますし、

覚えにくい問題は何度も復習することになるので、勉強の効率と質が格段に上がります。

これを実践して、最終的には全ての問題を間違えないレベルまで持って行きます。

 

~1日の目安~

そしてこれは、私の当時の目安ですが、ある程度記憶の定着が進んだら、

1日1科目の暗記問題をノルマとしていました。

例えば、今日は、完全マスターシリーズの理論の暗記問題を1周、

明日は、電力の暗記問題を1周、のように毎日1科目を回していました。

誤解されるといけませんが、1日の内に暗記問題だけをやる、という意味ではなく、

暗記問題1科目1周+計算問題も当然勉強するという意味です。

ここまでくれば、試験当日の暗記問題は確実に得点源になっているはずです。

 

~終わりに~

今回は電験合格勉強法と題して、暗記編について説明しました。

冒頭にも述べましたが、今回話した内容が絶対正解とも思いませんし、

みなさんそれぞれにあった勉強法があると思いますので、

自分にとって参考になると思える部分があれば、取り入れてもらえればと思います。

また、今後も合格勉強法シリーズとして、違うテーマで定期的に参考になるような記事を

アップしていきたいと思います。それでは今回の記事はこれで終わります。

皆さんの勉強に、少しでも参考になれば幸いです。

※youtubeで、勉強のためになるような動画もアップしています。

もしよければご覧ください⇒https://www.youtube.com/channel/UCidDCXjTTaS0Ahu0O_6mmBw

 



電材館 第二種電気工事士 技能試験セット 「 電線2回分 」 「 ホーザン 工具 」 「 動画解説・テキスト付き 」 2023年


参加者500人以上
電験三種や電気工事士など
資格合格を目指す人が集まる
無料のオンラインサロン
【みんなのデンキ塾】

参加申請は公式ツイッターから



関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

コメントするためには、 ログイン してください。