電気工事業法について

今回は電気工事業法について解説します。正式には「電気工事業の業務の適正化に関する法律」といい、第二種電気工事士の筆記試験に出題されるテーマのひとつです。

 

登録電気工事業者の登録の有効期間(申請、登録、更新)
電気工事業者の義務(主任電気工事士、電気用品、器具、標識)

 

また電気工事を行う事業者や作業員も、電気工作物が安全に動作・機能するために守らなければならないルールです。

 

 

電気工事業法の目的は電気工作物の保安のため (電気工事業法第1条)

電気工事業法は、電気工事を営む者の登録等およびその業務の規制を行うことにより、その業務の適正な実施を確保し、もって一般用電気工作物および自家用電気工作物の保安の確保に資することを目的としています。

「保安」とは安全を保つことです。工事を実施した業者名や施工責任者をはっきりと明示することなどのルールを定め、粗雑な工事による災害の発生を防ぎます。
その内容について詳しくみていきましょう。

 

 

電気工事業者とは電気工作物を設置・変更する事業者 (電気工事業法第2条)

電気工事業者は、一般用電気工作物または自家用電気工作物を設置し、または変更する電気工事を行う事業者をいいます。 (電気工事業法第2条)

 

電気工事業を行うには登録が必要 (電気工事業法第3条)

一般用電気工作物に係る電気工事業を営もうとする者は、申請をして登録を受ける必要があります。

  1. 2つ以上の都道府県の区域内に営業所を設置しその事業を営もうとするときは、経済産業大臣に申請登録をします。
  2. 1つの都道府県の区域内に営業所を設置してその事業を営もうとするときは、当該営業所の所在地を管轄する都道府県知事に申請登録をします。
  3. 登録電気工事業者の登録の有効期間は5年間です。
    有効期間の満了後も引き続き電気工事業を営もうとする事業者は、有効期間の満了日までに登録の更新が必要です。

 

 

電気工事業者に対して定められている義務

電気工事業者に対して、一層の保安を確保するためにいろいろな義務があります。

 

主任電気工事士を選任する (電気工事業法第19条)

登録電気工事業者は、その一般用電気工作物に係る電気工事の業務を行う営業所ごとに当該業務に係る一般用電気工作物の作業を管理させるために主任電気工事士を選任することが定められています。

主任電気工事士は、「第一種電気工事士」または「第二種電気工事士免状の交付を受けた後、電気工事に関して3年以上の実務経験を有する者」の中から選任します。

 

電気工事士等でない者を電気工事の作業に従事させることを禁止 (電気工事業法第21条)

登録電気工事業者は、その業務に関し、第一種電気工事士または第二種電気工事士でない者を一般用電気工作物の作業に従事させてはいけません。

 

電気用品の使用には制限がある (電気工事業法第23条)

電気工事業者は、一般用電気工作物の電気工事には電気用品安全法による所定の表示が付されている電気用品を用いることを規定しています。

 

所定の器具の備付け (電気工事業法第24条、同法施行規則第11条)

一般用電気工作物に係る業務を行う営業所では、その営業所ごとに以下の測定器具の備え付けが必要です。

  1. 絶縁抵抗計
  2. 接地抵抗計
  3. 抵抗および交流電圧を測定することができる回路計(テスター)

 

標識の掲示義務 (電気工事業法第25条、同法施行規則第12条)

登録電気工事業者は、その営業所および電気工事の施工場所ごとに、その見やすい場所に次の事項を記載した標識を掲げることを定めています。

  1. 氏名または名称および法人にあっては、その代表者の氏名
  2. 営業所の名称および当該営業所の業務に係る電気工事の種類
  3. 登録の年月日および登録番号
  4. 主任電気工事士等の氏名

 

工事を記録する帳簿の備え付け (電気工事業法第26条、同法施行規則第13条)

電気工事業者は、その営業所ごとに帳簿を備え、電気工事ごとに以下に掲げる事項を記載します。帳簿は記載の日から5年間保存することと規定しています。

  1. 注文者の氏名または名称および住所
  2. 電気工事の種類および施工場所
  3. 施工年月日
  4. 主任電気工事士等および作業者の氏名
  5. 配線図
  6. 検査結果

 

 

まとめ

今回は電気工事業法について解説しました。日ごろ街を歩いていると工事現場にいろいろな掲示物が貼り出されているのを見かけることがありますね。電気工事を含む工事現場では、この電気工事業法に基づいた標識が掲げられています。
また、第二種電気工事士の筆記試験に出題されるテーマです。過去の問題を繰り返し解くことと、解説を読むことを並行して進めるのが効果的な学習方法です。毎日継続して自信をつけましょう。

 

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