力率改善

高圧設備を使用・設計する上で、力率を100%で使用するということがあると思います。
◎一般的に需要家の力率が低下すると、配電系統での電圧降下や送電できる有効電力が低下してしまうといった悪い影響が生じてしまいます。
また、力率を向上させた場合は、電気料金の割引を受けられるといった特典もあります。
では、例に沿って実際の力率改善を見てみることにしましょう。
原則として、負荷は電動機といったリアクトル(ここではコイルと考えてください)負荷がメインと考えていいので力率は原則として遅れます。
ゆえに、力率を改善するためには、コンデンサを並列に接続します。
これを進相コンデンサといいます。(ちなみに送電線といったコンデンサのような負荷の場合は進みの力率になるので、この場合は分路リアクトルというコイルを回路と「並列」に繋ぎます。)
それでは、一般にどのように力率を進相コンデンサで改善するのか見ていきましよう!!

「有効電力は100kWで固定として力率を70[%]から95[%]に改善する」

まず問題を図視化します!

 

 

改善前の皮相電力

 

改善後の皮相電力

改善後の無効電力

力率改善に必要な高圧進相コンデンサ容量

 

このように、力率改善の問題で絶対的に必要となるテクニックは、「改善前」と「改善後」どっちを今計算しているかぐちゃぐちゃにならないこととベクトル図をしっかりと書くことができることが重要です!!

この類の問題は頻出なので解き方を身につけて、落とさないように頑張りましょう!

 

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