プログラムのフローチャートとは

フローチャートは、プログラムの処理手順を記号を使用しわかりやすく図で表したもので、プログラムを設計するのに必要なものです。
今やほとんどの機械は何かしらのコンピュータによる制御がされています。
ですから電気設備を管理するためにもフローチャートをある程度理解しておくことが必要です。

本項では、フローチャートの記号についての説明と試験で問われることが多いパターンを取り上げます。

まず、フローチャートで使用する基本的な記号を説明しましょう。
主に使用される記号と説明は以下のとおりです。

記号の説明は以上ですが、これだけでフローチャートを読むことは難しいでしょう。
そこで次に試験での出題が比較的多いパターンである、数字の大きいものから小さいものに順に並べるというプログラムのフローチャートを取り上げて説明します。

記号の説明を参照しながら、フローチャートを見ていきましょう。
今回のフローチャートは数字の大きい順から小さい順に並べる目的のプログラムです。図の右にあるA1〜A10の表のそれぞれの数字を順に並べることになります。

開始のあと、準備のマークに配列A(10)とあるのは、この先の工程でAという10の配列を使用することを定義しています。
次に入出力の記号があります。ここではA1〜A10を読込むという入力の工程を行うということです。

数字を読み込んだあと、処理の工程でD=10と決めます。
次にループです。繰り返しの工程ですが、ループEではE=1,D-1とあります。D-1は10-1で9です。つまりループEでは、繰り返しが1〜9まで行われるということです。
続くループFも同じように考えます。F=E+1,Dとなっているので、繰り返しが2〜10まで行われるということです。

次に判断の工程です。ここではA(E)<A(F)が成り立つか否かでYESかNOに進む判断をします。
この時点では、Eが1でFが2なのでA1とA2の比較です。表を見ると5と10を比較することになります。
そうすると10のほうが大きいのでYESと判断し、処理の工程へ移ります。

処理が3つ続きます。これはA(E)とA(F)の値を交換するという処理ですが、直接入れ替えはできないので、間にWを挟んで処理しているということです。

次にループFとループEそれぞれの終わりがあります。
ループの始まりで定義されたように、ループEは1〜9まで、ループFは2〜10まで、ループの終わりの工程から戻って繰り返すことになります。

全て繰り返されるとA(1)〜A(10)の数字が大きい順に並んでいるので、入出力の記号に移り出力をします。
そして終了となります。

他にも、数字を小さいものから大きいものに順に並べるというプログラムのフローチャートも比較的出題されることが多いです。ここで説明した考え方をもとに過去の問題などで練習して下さい。

フローチャートに関しての出題は、穴埋め問題が多いです。
ですから、記号とチャートごとの定義づけの意味を理解することがとても重要になります。
本項で取り上げた主な記号については必ず覚えて、多くの練習問題に取り組むようにししましょう。

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