
第二種電気工事士試験の一発合格を応援する講座、今回はネオン放電灯工事について解説します。
ネオン放電灯工事は「管灯回路の使用電圧が1,000〔V〕を超える、ネオン放電管を使用した工事」と定義されています。店舗などでよく見かけるネオンサインですね。
・ネオン放電灯の接地条件
解説の後に練習問題と解き方を掲載していますので、しっかり勉強していきましょう。
ネオン放電灯の施設が可能な場所
管灯回路の配線は、展開した場所または点検できる隠ぺい場所に施設します。
ネオン放電灯工事の施工方法
ネオン放電灯は、ネオン変圧器によって発生させた1,000〔V〕を超える高い電圧でネオン管を美しく光らせます。ここでは、ネオン放電灯工事で行われる造営材への取り付け方法、ネオン電線の支持点間距離、接地などの施工ルールについて解説します。
ネオン放電灯の造営材への取り付け
チューブサポート
ネオン管を支持するためのがいし
管灯回路の配線はネオン電線を使用し、がいし引き工事により施設します。また、人体に触れるおそれがないよう、簡易接触防護装置を施すこととされています。
ネオン電線の支持点間距離
管灯回路の電線の支持点間距離は、1〔m〕以下になるように施設します。また、管灯回路の電線相互の間隔は、6〔cm〕以上にします。
ネオン電線と造営材との離隔距離
管灯回路の電線と造営材との離隔距離は、以下の表のようになります。
ネオン放電灯工事の接地条件
ネオン変圧器の外箱には、D種接地工事を施します。
試験に出題される問題を解いてみよう
【例題】屋内の管灯回路の使用電圧が1,000〔V〕を超えるネオン放電灯の工事として、不適切なものは次のうちどれか。ただし、簡易接触防護措置が施してあるもの(人が容易に触れるおそれがないもの)とする。
イ、 ネオン変圧器への100〔V〕電源回路は、専用回路とし、20〔A〕配線用遮断器を設置した。
ロ、 ネオン変圧器の二次側(管灯回路)の配線を、点検できない隠ぺい場所に施設した。
ハ、 ネオン変圧器の金属製外箱にD種接地工事を施した。
ニ、 ネオン変圧器の二次側(管灯回路)の配線を、ネオン電線を使用し、がいし引き工事により施設し、電線の支持点間の距離を1〔m〕とした。
【解説】
ネオン放電灯工事における管灯回路の配線は、展開した場所または点検できる隠ぺい場所に施設することとなっています。ロの「点検できない隠ぺい場所」への施設は不適切です。
まとめ:ネオン放電灯は1,000Vを超える高電圧で発光
今回はネオン放電灯工事について解説しました。店舗などで見かける色とりどりのネオンランプは、ネオン変圧器によって発生させた1,000Vを超える高い電圧で発光しているのですね。また、周囲の安全を保つための施工のルールが定められていて、ネオン電線の支持点間距離は1m以下、ネオン変圧器の外箱にD種接地工事を施すことになっています。
効果的な学習方法は、解説を読むことと練習問題を解くことを並行して進めることです。毎日継続して自信をつけましょう。

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